理事長エッセイ

平成30年3月15日

志を果たして
いつの日にか帰らん
―― 安松幼稚園は 皆さんの故郷(ふるさと)ですよ ――

 理事長 安井俊明

 春の訪れを感じつつも肌寒さが残る中、本日、卒園・進級の日を迎えました。
卒園・進級おめでとうございます。
このご縁に当たり、日頃の想いを述べたく思います。
⑴先ずは 唱歌 ふるさと(故郷)の詩です

①兎追いし かの山
小鮒釣りし かの川
夢は 今も巡りて
忘れ難き ふるさと(故郷)
②いかにいます 父母
つつがなしや 友がき
雨に風につけても
思い出づる 故郷
こころざし(志)を 果たして
いつの日にか 帰らん
山は あおき故郷
水は きよき故郷
留学生や海外在住の方が、この歌・ふるさと(故郷)を聞くと、懐かしさと共に、また頑張ろうという勇気をもらうとお聞きします。東日本大震災の時も、日本人を含む海外での集いで、色々な想いを込めてこの歌が歌われたそうです。

⑵園児との触れ合い
 2月の中頃、ふとホールに足を運びました。そこにはカナダからのお客様と、歌を披露している年長さんがいました。最後に歌ったのは「ふるさと」でした。
ある園児から私に、「歌はどうでしたか?」という問いかけがありました。
私は、ちょうど平昌冬季オリンピックが開催中でしたので、まず3番にある志(こころざし)について話しました。
 ジャンプの高梨沙羅さんは、前のオリンピックで金メダル確実と言われていたけれど、失敗して4位になりました。しかし金メダルを取りたい、頑張ろうという志を立ててこの4年間一生懸命にやってきたの。今回も金メダルは取れなかったけれど、人間として大きく成長した結果の銅メダルでした。私は、お友達の歌を聞きながら、志を立てて、例えば ・お寿司屋さんになりたい ・幼稚園の先生になりたい ・サッカー選手になりたい ・ケーキ屋さんになりたい ・大工さんになりたい ・色々な事を勉強して研究者になりたい など、お友達一人一人が 志を立て 志を果たして、また安松幼稚園に顔を見せてもらったら嬉しいな と思いながら聞いていましたよ と、もう少し例を挙げながら、話しました。
 卒園してからも、楽しい時 うまくいっている時 そして失敗したり悲しい時にも、安松幼稚園に顔を出してほしいな、安松幼稚園はあなた達が帰って来る事のできる場所であり、ふるさと(故郷)ですよ と。私の頬には、自然と涙がこぼれていました。

⑶昨年の春卒園した、現在1年生からのお手紙です
 先生、元気ですか。安松幼稚園、楽しかったです。幼稚園のことは忘れません。学校でもしっかりやっています。今僕が学校で楽しいのは、体育です。体育では、でんぐり返しや跳び箱などをやっています。縄跳びで出来るようになったのは、あやとびです。
僕は「さくら」の歌を、今でも家で歌っています。妹もお世話になっています。妹も「さくら」の歌を覚えていて、僕と一緒に歌っています。(理事長注:泉の森コンサートで歌った森山直太朗のさくらです)
幼稚園のことは忘れません。幼稚園に行ったら、いつも懐かしいなと思ったり、幼稚園でお世話になったなと思います。「さくら」の歌も忘れません。
また幼稚園で会いましょう。(引用終わり)
 私はこの小学校1年生の手紙に接した時、「あぁ、この子には、既に懐かしさを感じる情緒が育ち、それを表現もできる。そして帰って行く場所があるのだ」と、涙が溢れました。

⑷現在年長のお母さんから頂いたお便りです
 文化発表会も無事終わりホッとしていたのですが、あの子供達のやる気と熱気に満ちたステージをもう観る事が出来ないんだなぁと思うと、寂しくてなりません。
先日、娘とテレビを見ていた時に『生まれかわったら何になりたい』という話題が出てきて、娘は、「もう一度、安松の年少さんからやりたい」と言っているのを聞いて、本当に幼稚園が大好きなんだなぁと感じました。

⑸卒園児のお母さんからのお話です
 安松幼稚園は、本当に懐かしく、帰って来る事の出来る場所です。お会いする多くの先生が声を掛けてくれ、心が温まり、本当に故郷に帰ったようです。小学校では、先生の子供への声掛けがほとんどありません。安松幼稚園の先生は、本当に心から声を掛けてくれます。

⑹最後に
 安松幼稚園は、卒園生の、そしてお母さんやお父さんも含めたご家族の故郷です。嬉しい時も悲しい時も、いつでも帰っていらっしゃい。具体的には何もできないけれど、手を取りながら、一緒に笑い、楽しみ、喜びましょう。そして悲しい時苦しい時は、一緒に涙を流しましょう。
志(こころざし)を 果たして
いつの日にか 帰らん
山は あおき故郷
水は きよき故郷
安松幼稚園は、皆さんの心のふるさと(故郷)ですよ!!
ページのトップへ戻る