安松幼稚園 早わかり
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幼児の発達段階に基づく教育
3.教育とは、子供の周りから
困難や障害を取り除くこと
ではなく、それらを乗り越
えていく力やたくましさを
育むこと
「幼児の発達段階に基づく教育2」の行事の項で述べたように、子供たちの成長と将来の自立を願うとき、時には 適度な緊張を経験することは、とても大事だと考えます。そして幼少期に、小さな失敗や挫折を経験することも、今後の育ちに必要であり重要なことです。
小さな挫折や失敗の経験をもたない子どもは、ある時 誰かにちょっと否定されるようなことを言われると、自分の全人格を否定されたように思ってしまう。その結果、ナイフなどでの過剰な敵対反応や もしくは 登校拒否や引きこもりへと突っ走ってしまう。昨今の日本の社会において青少年に関する色々な問題が報じられていますが、幼少期におけるこれらの経験不足が、大きな原因の一つになっているようです。
言い方を変えるなら、子供が人間としてたくましく育つには、適度なプレッシャーがむしろ必要なのです。
まぁ考えてみれば、例えば、幼稚園に入園するということ自体が多くの園児にとって緊張を経験することであり、大泣きをする1/3ぐらいの園児にとっては、緊張やプレッシャーを通り越して、非常なストレスそのものでしょう。今まで家庭でお母さんなどの関心・注意を自分一身に集めていた心地よい環境から、突然集団生活に放りこまれるのですから。
しかし2週間もすれば、ほとんどの子供は楽しんでくるようになります。(例外的に1ヶ月程度かかる子供もいますが)
このように、教育とは、子供の周りから困難や障害を取り除くことではなくて、それを乗り越えていく力やたくましさを育むことです。
「私たち大人はドーンと構え、永い眼で物事を観つめることが大切である」という言葉でもって、安松幼稚園 早わかりを終えたく思います。