お母さんからのお便り

安松幼稚園の雰囲気が
よくおわかりいただけると思います

転出にあたって

令和3年3月3日
全力を出して全力で受け止めてもらえる もっと頑張れる!と
力を引きだしてもらえる そして子供達みんなが  それぞれを
認め合い応援し合い 本当に良い園 転出が寂しいです
年中きく組 大上礼加

安井理事長先生
 いつも大変お世話になっております。
芽生えから始まり、年少・年中と、温かく見守って頂き有り難うございます。
 先日の授業参観では、にこにことしながらもキリッとして歌う姿が眩しく見えました。4月からはここにはもういないんだなぁと思うと、泣けてしまいました。
 その後の年長さんの歌を聴いて、ここで年長さんにしてあげたかったなぁと再び涙しました。
 舞台が広がった今回は、さらに迫力がありました。素晴らしい歌唱でした。
全力を出して全力で受け止めてもらえる、もっと頑張れる! もっとできる! と、力を引きだしてもらえる、そして子供達みんなが、それぞれを認め合い応援し合い、本当に良い園だなぁと思います。全力で取り組むことの素晴らしさを、先生方が体現される。馬鹿にされることも茶化されることもなく、照れないで全力を出すことができる素晴らしい環境だと思います。

 大人にとっては1年、2年かもしれません。しかしその時の子供にとっては、人生の1/4や1/5のボリュームです。とてもとても大切な時期だと考えております。
昨今の社会の風潮、コロナを恐れることも必要ですが、現状は、それで得られるメリットと、失うものの大きさのバランスが全く取れていないように思います。
 他の園に通う乳幼児から表情が出ない、ほとんどの園においては早々に、休園・イベント一切中止・面談もなく、先生と顔を合わせることもないなどの話を多く聞きました。

 世の風潮や諸々を対外的に考えた時、休園やイベントの縮小・中止をした方が遥かに楽なはずと思います。
そんな中、出来得る対策を講じた上で、昨春3月は休園することなくぎりぎりまで園を続けて下さったこと、今年度にかけても行事を決行して下さったこと、マスクを強制されなかったこと、深く感謝致します。
有難うございました!!
 ここで良かったなぁ。さすが安松と思いました。
それらによって得られる貴重な体験は、リスクを遥かに上回ると私は思っております。
 もちろんご家庭によっては、ハイリスクをお持ちの方もいらっしゃると思います。
色々な決断において、最終的に家庭の判断を尊重して頂き、家庭の選択をしやすい環境を作って頂けたことを有難いと思いました。色んな事柄が、中止や強制になったら、選ぶことさえできません

 私は娘に対して責任を負って判断しておりますが、ただ一人でも重いものです。例えばマスク一つにしても、マスクをしないことが、短・長期的リスクと引き換えに、情緒的 or フィジカル的にも、リスクを上回るメリットが娘にとってあるものかを調べて考えて決断していく必要があります。

 安井先生におかれては、園児はもとより保護者・先生方・家族・社会全般について大きな責任を負ってご判断されていらっしゃるわけですから、その重圧はいかばかりかと想像も出来ません…。
流されることなく、信念を持ち続けていらっしゃること、実践されていること、尊敬の念に堪えません。(最後の理事長注を参照ください)

 実は、娘の幼稚園を考える際に、二つの候補を選びました。貴園と、ある教育法に基づいている他市の園です。
HPは拝見していたものの、まずは芽生えに行って体感してみようと思ってお電話すると安井先生が出て下さり、そのまま園に伺って直接説明をお聞きしました。その中に『知致』の取材を受けたというお話が有り、まさかここで知致の名前を聞くことになるとは…と驚きました。
 園の思いや考え方・方針、実践なさっていることをみっちりと伺い、この園がいいねと、夫と二人で頷き合いました。
 一方、ある教育法についてもちょっと熱い思いがありましたので、他園でも就園前クラスでお世話になりました。そちらの園も担当して下さった先生は素晴らしかったのですが、他の先生にアレ?と違和感を感じることがありました。教育法(理論)がいくら素晴らしくても、それを理解して実践できなくては意味がないと実感しました。
 そして結局は人が全てなのだと気づきました。
人を育て導くのは人ですから、熱意と観る力を持った人かどうか、が大きく左右するという事を考えました。そして安松に決めました。(理事長注:その通りです、教育の要は人です。お母さんからのお便り「幼稚園・芽生え教室 選びのポイント」を是非お読み下さい)
娘も入園後、幼稚園には行きたくないと言った事は一度もありません。
いつも全力で、
体を動かすこと、頭を使うこと、手を使うこと、歌うことも好き、そして仲間を欲していた娘にとって、最高の環境だったのだと思います。
年長までお世話になれないことは非常に残念ですが、この時期に、大阪で安松で過ごす事ができて良かったです。
 子ども時代は「子どもらしい子ども」であって欲しいと常々思っています。斜めに構えたり抑圧されることなく、変に大人びることなく、素直に吸収して発散してくれることを日々願っております。
安松での園生活は、子どもらしさをそのまま保ったまま、成長させてもらったなと、良かったなぁと、しみじみ思います。

 入園前のモヤモヤしている時に、直ぐ相談に応じて下さった居島先生、
明るく元気いっぱいで、前向きに声をかけて下さる田畑先生、
誰も見ていないところでも、丁寧に仕事をされる辻野先生、
常に120%の元気あふれる奥野先生。
どの先生も期待した通りの、素晴らしい先生方でした。

 立派な木がある園庭や、青々とした天然芝も素晴らしかったですし、溌剌とした先生方、ニコニコと声をかけてくださるバスの運転手さん、懸念していた靴やアレルギーにも柔軟にご配慮頂き有り難かったです。
娘にとって良い環境で過ごすことができたと思います。

 お伝えしたいことがあれもこれもと出てきてしまい、ついつい長々と書いてしまいました。拙い文を読んで下さり有難うございます。
家の周りの桜も少しずつ咲き始めました。
季節の変わり目ですが、どうぞご自愛下さいませ。
貴園の発展と、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

理事長注
令和3年3月の現時点で、安松幼稚園で新型コロナ風邪にかかった園児や先生が一人も出なかったことについて

一言で言えば、運が良かったという事です。次の2点に分けて考えてみます。

●行事の実施について
医学的な知識を多く学び、たくさんの情報を集め、色々と判断しながら行事を実施してきました。徹底した消毒換気、行事の舞台を2.5倍に広げること、保護者の参観人数の制限等々など、考え得る全てを準備して、諸行事を進めてきました。
さらに、上記の工夫に加えて、文化発表会や授業参観、歌唱発表などでは、保護者はマスクをつけ隣とおしゃべりしない同一方向での参観なので、行事においては感染は99%まで抑え込むことができると判断し、行事を実施したのです。

しかしながら毎日の日常の園生活においては、様子は異なります。
園児の保護者からや、先生の家族からの感染が一件もなかったというのは、運が良かったというしかありません。例えばお父さんが職場で感染し家庭にウイルスを持ち込み、そこからの感染の広がり、これは幼稚園がどんなに気をつけても防げるものではありません。
各家庭が気をつけられ、たまたまうまくいったという事で、行事を行うにおいては徹底して対策を考えましたが、行事以外の生活の場からの感染がなかったというのは、運が良かったというしかありません。

●精神的には、保護者の理解と応援も大きな力となりました。園新聞80号 並びに
HP理事長エッセイ の R3.3.16 この1年を振り返って

―― コロナ禍の中の強い支持に感謝 

 保護者の姿勢が学校教育のレベル・方向性を大きく左右する ――  も

―― コロナ禍の中の強い支持に感謝 

 保護者の姿勢が学校教育のレベル・方向性を大きく左右する ――  も

是非お読み下さい。