お母さんからのお便り
安松幼稚園の雰囲気が
よくおわかりいただけると思います
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記事カテゴリ:これぞ安松
やる気を起こさせる一言
今日、嬉しかった事がありました。
昨日の始園式でもらったバス停表に、うちのバス停を利用する人数が2人という表示があり、今朝は、「新入の年少さんが来たら、峻はお世話係さんやで」という会話をしていました。
さてさてバス停に来たのは年少さん。はたして、しっかりと役目を果たせるのか……? 親としても興味々……?
バスが来て、山登先生が峻に「お兄ちゃん」という言葉をかけてくれたと思います。峻が一瞬照れくさいながらも嬉しげな表情に。
帰りのバスでは、「しっかりお兄ちゃんしてました。」と言われ、満足気。
後で峻に聞くと、ちゃんとうさぎ組の教室まで年少さんを連れて行ったとのこと。優しく連れて行ったのか、ぶっきらぼうの様子で連れて行ったのか、どちらにせよ、役目は果たせたんだなぁ……と。
「お兄ちゃん」この一言は、やる気を起こさせる言葉ですね。
ずっと遊び仲間も上の子が多く、どちらかというとお世話をしてもらってばかりの弟分だったのに、いつの間にか「お兄ちゃん」の役割もできるようになったんだということに、成長したんだなぁと嬉しく感じました。
「青枝亮君に、いつもやってもらってたから…」と言った事にも、嬉しく思いました。ちゃんとお世話してもらってた事、分かってたんだなぁと。
安松幼稚園の上の子、下の子のつながりにも感謝した一日でした。
理事長注:
安松幼稚園では、年長さんが新入の子ども達の面倒をよく看てくれます。
例えば、年長さんが新入の年少さん年中さんの手をつないで、教室の先生に手渡してくれます。また帰りも、年長さんが年少さんの教室まで迎えに行ってくれ、手をつないで一緒にバスに乗車します。また運動場でも、年長さんは新入園の子どもの手を引いて歩きながら色々と話をしてくれます。
上記にもありましたように、「自分が年少で世話をしてもらった事を、自分が年長になったらお返しをするんだ」という気持ちが自然に湧いてきます。
このようにして、「自分より歳下の子どもには親切に面倒を看るんだ」ということを、自分の身体を動かすことを通して、自然と理解し身に付けていきます。(周りの大人が口で何千回と、「小さい子には優しくするんですよ」と言ってもあまり効果は上がらないのです……)
私は、学校(幼稚園)には、「優しさが上の学年から下の学年に引き継がれていく」にはどうしたらよいかという視点を持つ必要があると考えます。
安松幼稚園では、子供達のちょっとしたいざこざはあっても、大きないじめは全くありません。
とても嬉しい事です。
卒園生からの嬉しいお便り2通の紹介
(1)いつもニコニコと (現在小学校2年生の田端みきさんのお母さんから)
毎朝、元気に学校へ行って、いつも本当にニコニコ活き活きしているみきに、「なぜそんなに、ニコニコ行ってるの? 何か良い事、楽しい事あるの?」と尋ねました。
するとみきは、「幼稚園の卒園式の時に、『学校も幼稚園と同じようにニコニコ笑って行くんですよ。元気にニコニコ通ったら、きっと楽しい事がありますよ!!』って、園長先生が話してくれたから……」との返事が返ってきました。
幼稚園で聞いたことを心に留めてるんや、今更ながらに「安松に入れてよかった」と思いました。
(2)勇気をもっての一言 (現在小学校1年生の橋本尚磨さんのお母さんから)
先日、尚磨が学校から帰宅した際の様子がいつもと違いちょっと涙ぐんでいるので、
「何かあったの?どうしたの?」と聞きました。
すると、学校からの帰りに、4年生の大きな男の子に後から押されて、道に激しくころんだということでした。それで「どうしたの?」と聞くと、「『やめて』っと大きな声で言った」という返事が返ってきました。「その男の子は、どうしたの?」とさらに聞くと、「『ごめん』と、あやまってくれた」とのことでした。
そこで、「よかったなぁ、尚磨。それでも『やめて』って、よく言えたなぁ」と言うと、「卒園式の時に安井先生が、『これから学校へ行って、何か嫌なことをされたら“やめてー!!”と、大きな声を出す心の強さを忘れたらあかんー』と言うてくれたのを思い出したんや。安井先生の顔を思い出しながら言うたんや」という返事でした。
尚磨が入学してから、安松幼稚園は優しさだけじゃなく、その優しさの中に、凛とした強さ・たくましさ・とっさの時に必要な勇気を、毎日の生活の中で育んで下さっている事を痛感します。
そしてやはり、安松の環境の良さ、こんな環境のいい所はありません。
……少し略……
どうぞこれからも、親子共々、宜しく御願い致します。
理事長注:
2通とも、とても嬉しいお便りでした。またその4年生の男の子も、素直な心を失っていなかったんですね。その子にとっても、良い経験だったと思います。
今日の日本において、すべての子ども達の健やかな成長を願わずにはいられません。
毎日の積み重ね――親の私も負けてはいられない
昨日の参観は、4月の進級式の時とは全く違って、どの子もこの子も年長さんらしくなっていて、とてもびっくりしたのと同時に、この2ヶ月の間にこんなにも成長するのかと感動しました!
毎日毎日、一生懸命にやっている。その積み重ねがあるからこそ、子供達が自信を持って、生き生きと歌ったり発表したりできるのだと感じました。
親である自分自身も、負けてはいられないと、パワーをたくさん頂いた一日でした。
ホールでの園長先生・理事長先生のお話も、とてもよい勉強になりました。本当にありがとうございました。
理事長注:
本当に、辻野さんのおっしゃる通りだと思います。
しかしながら、子供達は、ガチガチになっているわけでは全くありません。
辻野さんも記されている様に、子供達が自信を持って、生き生きノビノビとした、とても楽しみながらの全力投球なのです。
先生が、それぞれの園児に対して、一人の人間として真剣に接する。その先生の気持ちを、園児がキャッチして全力投球で返してくる。その中には、全幅の信頼関係と心の触れ合いがあります。
「やるときはやるんや、遊ぶときは遊ぶんや」という園長先生の精神が、すべての先生・園児に伝わって、メリハリやけじめのある風が園内に吹いているようです。
二 つ の 出 来 事
さて、今日、創立記念日に起こった出来事を……。
今日は友達と公園に行きました。
そこへ、どこかの保育園が遠足に来ていました。保育園児達ですから、年頃も同じですし、佳詠達もまた友達を作って遊ぶんだろうなぁと考えていました。
そして私と友達のママと話していると、子供達が慌てた様子でやってきて一言。
「『死ね』って言われた!」
「はい?」と思わず耳を疑いました。で、詳細を聞いてみると、どうも遊具をその子達が使っていて、そこに近づいた佳詠達に、「これは私達の物!どっかに行け」「アホ」と言った様でした。またその時に、「死ね」とか「お前はアリ(蟻)じゃ!」と、女の子達からも言われた様でした。
まぁ遊具の取り合いというのはよくある事ですが、「死ね」「アリじゃ」……これには、二の句が告げませんでした。
安松でそういったことを経験していない佳詠達には、オドロキと恐いという思いにとらわれていた様でした。
ここで、親、大人が出て行くのは、私の考えでは好きではありませんので、「言い返すか、先生に言ってきたら?」と言いました。私としては、言い返す方が子供らしくて良い気がしたのですが………。先生方は顔をしかめられると思いますが……(苦笑)
あの子達は、先生に言いに行ったようでした。
そこで、今日一番のあきれてオドロク事が!!
「先生に言ってきたー」と、帰ってきたので、「先生は何て言ってた?」と聞いたら、
「この子達は保育園児で小さいからね。先生が代わりに謝るね。ごめんね」……ですって!
これには、私達親もビックリ。
・保育園児で小さいから言ってもわからない?
それとも ・言っても仕方ない?
どっちにしろ、おかしいです。
佳詠達だって同年齢。佳詠達に、恫喝する言葉を吐く能力はあるのです。
その遊具で遊んでいた子供達の体格を考えても、年長から年中さんのようでした。
安松幼稚園では、年中にもなれば、年少さんの面倒を見れる位に成長しています。もちろん、善悪の区別も、かなりついています。
なのに……。
それも「先生が代わりに謝る」?
この一言が、一番腹立たしく、悲しかった。その子達に対する指導がないなんて。
なんて不幸な子ども達でしょう。
なぜ、その場で、子供達に注意しないのでしょう。その場が無理なら、「先生が、後で叱っておくからね」と言えないのでしょう。
安松で、もしそういうことが起こったら、先生は、「なぜそういうことを言ったらいけないのか」を子供が理解できるように説明した上で、「非常に厳しく注意」してくれます。だからこそ、そういうことは、ほとんど起こらないようです。
こんな先生に教えられているんじゃ、ああいった子供達になるのも当たり前です。親にも責任はありますが、集団生活の中で、その時、先生が注意しないでどうするんでしょう?
この子達と小学校で一緒になるのかと思うと、悲しいのと不安で一杯です。上手に折り合ってくれればと願うと同時に、影響も受けて欲しくないと思いました。
ですが、その後、嬉しい事も一つ。
その保育園児達が帰った後、小さい一般の子達の数も増えてきました。佳詠達も、また元気に遊び始めました。しばらくして、私達は帰る時間になり、佳詠達を呼びに行きました。
するとそこのお母さん達に、「良く遊んでもらって。本当に良い子達ですね!? ありがとうございました!」と、言ってもらったのです。
私達親子にとって、小さい子の面倒をみるというのは、当たり前になっていたので、反対にびっくりしました。と、同時に、「当たり前」と思っていた事が、今では珍しい事で、また難しい事であるとも認識せざるを得ませんでした。
「安松での2年半、あの子達は、すばらしいことを身につけていたんだなぁ」と、改めて思いました。そして、また、とても難しい事を学べていたとも思いました。
親ががんばって教えようとしても、なかなか無理な事です。
また、あれだけの園児全員が身につくように、教え導く事は大変だと思います。ですが、安松のみんなは、全員がきっちり身についているのです。すごい事ですよね。
今日一日で起きた二つの出来事。
佳詠達にとって……というより、親の私にとって考えさせられる事柄でした。
幼稚園の先生達の考え方で、これほど大きく子供達の心の成長に差が出てしまう。「先生」という職業の大変さと怖ろしさでもありますね。
また親である私達も、「家から近いから」とか、そういった単純な動機で、学校を選ぶものではないとも感じました。
しっかりと自分の子供に何を学ばせ、何を身につけ、何を感じて育っていって欲しいのか。それをしっかり考え、それに合った教育をして下さる先生のいる所を探さないといけない。それも親の責任だと思いました。
とりとめのない事をだらだらと書いてしまいましたが、本当に、子供を安松に通わせて良かったと心から思いました。
日常の保育や園内行事から学ぶ「やる時はやる!」「がんばる!」といった、自分の中の学ぶ姿勢の成長、そして今日のように、周囲に対しての「優しさ」といった心の成長。
本当に素晴らしいものをいただきました。
ありがとうございました。
まだあと10ヵ月。いえ、もうあと僅か10ヵ月。
安松で学べる事を目一杯、心に体に蓄えて、大きく成長して欲しいと思っています。
理事長注:
全く同感です。基本的な生活習慣でも、善悪のけじめでも、心の優しさでも、幼い頃の手ほどき・導きがあって身についてくるのです。大きくなってから教えたらいいというものでは全くありません。
例えば、上述のように、子供が人としていけないことを言ったりした時は、その機を逃さず、両親や先生が、心にストント落ちるように、そういうことを言ってはダメな理由を話した上で、時には厳しく注意する事が必要です。こういう経験を通して、幼児は、物の善悪の規範を身につけていくのです。
当園では、「自分が言われたりされたりして嫌な事は、人にはするな。また、してもらって嬉しい事は、お返しをしよう」と機に応じて、園児に話して聞かせます。
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その機を逃さず園児と関わるには、先生の人数が多くないとできません。なぜなら教室での授業と同時並行で、個々に対応しなくてはならない場合もあるからです。9クラスに対して22名の先生がいるからこそ、きめ細かい指導が出来るのです。
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安松幼稚園では、年長さんが新入の子ども達の面倒をよく看てくれます。
例えば、年長さんが新入の年少さん年中さんの手をつないで、教室の先生に手渡してくれます。また帰りも、年長さんが年少さんの教室まで迎えに行ってくれ、手をつないで一緒にバスに乗車します。
また運動場でも、年長さんは新入園の子どもの手を引いて歩きながら色々と話をしてくれます。
このようにして、「自分が年少で世話をしてもらった事を、自分が年長になったらお返しをするんだ」という気持ちが自然に湧いてきます。
そして、「自分より歳下の子どもには親切に面倒を看るんだ」ということを、自分の身体を動かすことを通して、自然と理解し身に付けていきます。
(周りの大人が口で何千回と、「小さい子には優しくするんですよ」と言ってもあまり効果は上がらないのです……)
私は、学校(幼稚園)には、「優しさが上の学年から下の学年に引き継がれていく」にはどうしたらよいかという視点を持つ必要があると考えます。
安松幼稚園では、子供達のちょっとしたいざこざはあっても、大きないじめは全くありません。
とても嬉しい事です。
自 然 に 出 た 行 動
いつもお世話になっております。
今日は伊藤先生に聞いて頂きたい事がありましたので、ペンをとりました。
大貴はスイミングスクールに通っているのですが、先日練習後に、私とコーチが練習のポイント等話をしていると、コーチが床に落ちていたゴミを見つけて拾われました。
それを見ていた大貴が、コーチに「そのゴミかして」と言い、自らゴミ箱へ捨てに行きました。
自然に出た行動にとても嬉しく思いました。コーチもとても感心されていました。
普段から、園の先生方に、人として生きていく上での大切な事をご指導頂いているからこそできる事であると思います。小さな事ですが、とても嬉しかったです。
最後になりましたが、音楽会今からとても楽しみです。大貴は、「○○○歌うねん」と言っております。
私は今から泣きそうです。(本番はバスタオル持参かもしれませんね)
先生方、これから音楽会等、指導が大変だと思いますが、体調などくずされない様お気をつけ下さい。
いつもありがとうございます。