お母さんからのお便り

安松幼稚園の雰囲気が
よくおわかりいただけると思います

記事カテゴリ:作品展・誕生会・日常

平成22年2月
自分を信じている顔つきに変わって
年中ゆり組 坂田真由美

出原先生 
先日、うれしい事がありましたので、ご報告します。
最近は、縄跳びで緑リボン(理事長注:両足後跳び20回)以来、なかなか片足跳びが出来なくて停滞していました。
もともと小さい頃から右足が弱く、ハイハイも片バイでした。左足で跳ぶ片足跳びは出来ても、右足で引っかかり、本人も半ばあきらめかけていました。
悔しい気持ちのやり場がなかったのか……私がその場を離れた隙の事。いくら注意しても近寄って来る妹の知瞭に、知優が「縄当たったら痛いよ!ホラ!」と言い、ピシャリの音と、妹の泣き声。
私がすぐ戻って「今、何やったの?痛い事したんやろ!」と叱ると、自分のやったことを認め妹に謝りました。ボロボロ泣く姉の涙を妹がそっと指でふいて、頑張れと言わんばかりに、そっと抱きつきました。
「頑張ろう! 跳べたら、きっと胸のモヤモヤも晴れるから! 誰のせいでもない。ズボンのせいでもない。知優自身やで!」と私が言うと、泣きじゃくってしがみつきにきました。
10秒ほど2人の娘をぎゅーっと抱いて、「さぁ、もういっかい!!」
そこからです。
右足のつま先が内側に向く癖を改めさせ、重心を右足にのせること。前にヨロヨロ行ったら、しっかり足を踏ん張ること。弱い右足で、繰り返し何度も練習しました。
すると、出だしはフラつくものの、ようやく右足のみで、二十数回跳べたのです。
それが出来たら、左10・右10・左10と!!「出来た!」本人の信じられないような声。
「今度、5回ずつやってみる!」
何度も何度も失敗。でも今までのあきらめモードではありませんでした。
自分を信じている顔つきです。

こうなったら止まりません。
「惜しい! あと10回」
「あと5回! 出来る! もうちょっとや!」
汗だくになった頭を拭いて、数を数える私も力いっぱい応援しました。
そして、ついに達成――!!!!!
知優は本当に嬉しそうな顔で「やったー!!」と、連呼して走りまわり、妹も真似してバンザイしながら走りまわりました。
あの清々しい表情!!!  何とも言えないほど、嬉しい瞬間でした。 
そして知優の口から確信したように、こんな言葉が出ました。
「誰のせいでもない。ズボンのせいでもない。ちーちゃん、やったら出来た!」
さらに後程、湯船の中で、「あと出来ないのは、だるまと逆さでんぐりかえし。ときはる君、出来てた! あれも頑張ったら出来るかな。」と。(おそらく体操教室の体操の一つと思います。)
「出来るよ。また頑張ろう!」と私。
知優の心の中で「出来ない事」に分類されていたものが、「やったら出来るハズ」の分類に入った。この成長がとても嬉しかったです。
もう一つ嬉しかったのは、自分のやった悪い事を認めた事。日本のトップの政治家でも出来ないのに!です。
入園したての頃は、あれやこれやと言い訳ばかりしていた子が、泣きながらも、悪い事を自分がやったと認め・反省し・謝った。これが出来るように、いつの間にか成長していたことに驚きました。
さらにおまけがありました。
右足が少し強くなったのか、階段を一段ずつ両足をそろえて降りていたのが、左右交互に降りられるようになってきました。
又お風呂上がりに、パジャマのズボンを立ったままはけるようにもなってきました。
ちょっと感動です。……たいした事ではないけれど、やっと出来たので……(理事長注:いえいえ、大感動です)

 安松幼稚園で、先生が日常から『善悪の区別』『あきらめないでやりきること』をご指導下さったお蔭様で、ここまで成長させてもらえたんだなぁと、改めて実感しました。
今年1年間、本当に有難うございました。

理事長注:
お手紙を初めて読んだ時の感動が今でも残り、改めて知優さん・お母さん・そして妹さんにも、敬意を表します。全ての先生の間でも、感動の声が上がりました。
私は、幼児期にはちょっとした失敗の経験・そしてそれを乗り越えていく体験がとても大切だと思っています。
坂田さんのお便りは、正にそのことを証明してくれました。私たち大人は子供を過小評価するのではなく、発達段階に応じて、適切な課題を与え鍛えていくという観点を忘れてはなりません。
何度「素晴らしい!!」と言っても言い足りない程の、知優さんの頑張り・挑戦でした。
知優さんに幸あれと念じています。

平成22年2月
どうしてこんなに変わったの……
嫌いな牛乳も「おかわり」と元気よく
年少きりん組 鈴木妙子

いつもお世話になっています。
少々お伺いしたいのですが。(笑)
誕生日会を境に、今まで全く飲めなかった牛乳をすごく飲めるようになりました。
コップ1杯飲んでも「おかわり」と元気よく言うんです。
それまでは、ちょっと口をつけただけでも“おえっ”となってて、無理だったのに……。
何か取り組んで頂いたのでしょうか?
色んな面で成長を感じられるようになっており、頼もしくなってきました。

本当に今回の牛乳の事だけは一番ビックリ! しています。
あきらめていたので……。
精神的にも成長したのかなァと思います。
親の知らないうちに、一歩一歩強くなっているのを感じます。
先生方のおかげです。
本当に心から感謝しております。

理事長注:
安松幼稚園の誕生会は、誕生月の7,8人のお友達を、クラスのお友達とお家の方と先生とで、お祝いします。
歌と、自己紹介と、学年の発達段階に応じてちょっとしたスピーチがなされます。
そういう行事を通じて、子供達は、
お米を作っている方のご苦労と共に、「お米の神様がお米一粒一粒に籠っているのよ」
だから粗末にしたら申し訳ないのよ」
・「自分の成長には、お母さんやお父さんなどの家族の方の願いがこもっているの」
等々の先生からのお話、また
・周りにいる先生やお友達のお祝いや励ましや心の交流を実感する   等々
の経験を持ちます。
そういう中で培われた感性が、勇響さんの心に、芽生えたのでしょう。
とても嬉しい事です。

平成22年2月
作品展はまるでおとぎの世界
年少きりん組 年長桜組 吉木公美子

奥野先生、すべての先生方へ
昨日の作品展 ありがとうございました。
琴音は普段のお部屋が大変身した事がすごく楽しかったようで、まるでおとぎ話の世界にいるように、キラキラした目で見ていました。
どうしても親である私は、自分の子供の作品を中心に見てしまいがちですが、子供たちは全体を見ているようで、年少さん・年中さん・年長さん のそれぞれのテーマを把握していて、琴音と美月は、「年少さんは 春・夏・秋・冬 の季節」「年中さんはお花の世界」「年長さんは 世界の色々な国」やな……と話していました。
子供たちの作品が生きるのも、先生たちのアイディアと子どもへの想いのおかげだなぁと感じました。
藤原先生に、“きゅうり”をほめてもらえた事も、嬉しかった様です。ありがとうございました。(理事長注:八百屋さんの店先で、本物のキュウリの中に入れていても、そのまま買っていきそうなくらいよく出来ていましたね!!)


松浪先生へ
先生がお話しして下さったように、美月のちぎり絵の“黄あげは”は、同じ気あげはを作っているお友達の作品より、淡い黄色だなぁと思い、家に帰り、例の図鑑を見てみると、「春の黄あげは」が大きく載っていました。
「美月の黄アゲハは、この春の黄あげはを作ったの?」と聞くと、「そうやで、他の子たちは色が濃かったから、きっと夏の黄あげはやわ……」と。
一つの作品を作り上げるにも、よく観察し、多くの包装紙から色合いのよいものを選び出し、よく作り上げたなぁと思いました。
そういう子供の力を引き出して下さった安松幼稚園の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

理事長注
年長児のちぎり絵の今年のテーマは、“生き物”でした。
自分で作りたい生き物(動物や鳥や昆虫など)を決め、何百枚もある包装紙の中から色合いの良いものを選び、細かくちぎって、糊で貼っていきます。
色紙では色彩が単調で、包装紙の様な深みのある味わいは出てきません。
年長5歳児が、人によって多少異なりますが、一つの作品に10時間以上を費やして作っていきます。私には、とてもそれだけの根気と色彩能力はありません。5歳児に脱帽です。
園長先生の「包装紙がちぎり絵に最適だ」というアイディアから、この10年以上、作品展において、ホールの壁面を飾っています。お楽しみ下さい。

平成22年2月
ちぎり絵は今にも動き出しそう
年長梅組 大川のり子

川口先生へ
いつもお世話になります。
作品展、とても楽しませて頂きました。ありがとうございます。
特に年長さんのちぎり絵は、毎年見ごたえがあります。
どの子の作品もとても細かく、描かれた生きものは、今にも動き出しそうでした!!
泰平も、ちぎり絵の制作は、とても楽しかったそうです。
今日、夕方、絵本の会のポスターにも、可愛らしい雪だるまをちぎり絵で作ってくれました。(理事長注:玄関に貼ってあるポスター、観ましたよ! とても可愛く出来ていました!!)
そして次の作品「サンタクロース」を続けて制作中です。(理事長注:完成したらまた観せて下さいね)
小さな手で、黙々と紙をちぎり糊づけしている姿を見て、「こんなに集中して取り組める様になったんだなぁ……」と、嬉しくなりました。
子供の成長を感じ取れる瞬間は、親としてとても幸せです。
先生方にはとても感謝しております。
あと数カ月ですが、ビシビシ !! ご指導よろしくお願い致します。

理事長注:
作品展のちぎり絵を完成するまでに、どの子も最低10時間以上をかけています。集中力についていえば、大人は、少なくとも私は、安松幼稚園の5歳児に完敗です。

平成22年2月
ちょっとしたアーティスト
年中ばら組 西願斉子

作品展、とても楽しく拝見しました。
お花畑にパラシュートで着地……気持ち良さそうですね。
夢があるなぁ と思います。
果物・野菜の絵も瑞々しく、新鮮でおいしそうでした。

 作品展の準備中、亜衣子は、家でも進捗状況を教えてくれていました。
その話し方が、ちょっとしたアーティストのようで、責任感もあり、彼女の成長を感じました。
行事に主体性をもって臨むことで目標が見え、今すべき事への理解が深まっているようでした。

このように、子供の気持ちを動かして下さる安松幼稚園の先生方に、心より感謝しております。
年中も残りわずかとなってしまいました。
ご多忙と存じますので、お身体には気を付けて下さいね。
これからも宜しくお願い申し上げます。

理事長注:
安松幼稚園のお友達は、お便りにあるように、色々な行事に対して、やらされているのではなく、自分から主体的に取り組むように育っていきます。
本当にすべき事への理解も深まり、活き活きと生活しています。
私も、もう一度、幼稚園時に戻りたい気分になってきます。(笑)

平成22年2月
みんなの作品に興味を持って
年少りす組 家光桂子

初めての作品展、とても楽しく観てまわりました。
カメラを持って年中さんの教室からまわったのですが、椋助は、興味を持ってどんどん観ていきました。
観てまわる前は、「自分の作品や年少さんの作品を見たいという気持ちが強いのかなぁ」と思っていたのですが、いざまわってみると、みんなの作品に興味を持って観ていました。
本当にどの作品もそれぞれに味があって、素敵だなぁと子供も感じたんだと思います。
それと同時に、人の輪に入る事に少し時間がかかり、マイペースな性格だと思っていた子供が、「自分、自分」ではなく、周りに目を向けているなぁという事を嬉しく感じました。
先生やお友達の思いやりのある心に触れて、子供も成長しているんだなぁと思いました。
これからも子供と共に、学び成長していきたいです。
ありがとうございました。

追伸
作品展から家に帰ってきて、カメラに写ったニッコリ笑顔の岸本先生を見て、「先生の顔を描いてみたら?!」と言った後に、描いていた絵です。
先生と椋助とお友達が並んでいました。
楽しく嬉しい気持になりました。

理事長注:
椋助さんは、とても絵を描くのが好きで、こちらもその作品を楽しみにしています。

平成22年2月
誕生会の余韻
――靴を揃えたり嫌いな野菜をバリバリ食べたり
弟の世話をしたりと
年少うさぎ組 川崎比香

藤原先生
今日は楽しい誕生会、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
純平はうさぎ組で一番最後の会でしたので、「自分の誕生会はいつあるの?」と、それはそれは心待ちにしておりました。もちろん親の私達もですが。
4年前、姉の七海で初めて誕生会を経験した時には、我が子を見る事で精一杯。ドキドキハラハラしながら参観していた事を思い出しました。なので、他のお友達を見る余裕すらなかったのに……。
今日は我が子の成長を感じるとともに、他の誕生さんの姿もじっくり見る余裕(?)すらある自分にも驚きました。
主人は、「孫の成長を見るおじいちゃんになった気分やわ~」と申しておりました。(笑)
帰って来てからも誕生会での余韻(刺激)が持続していたのか、靴を揃えたり、嫌いな野菜をバリバリ食べたり、弟のお世話をしてくれたり……一日『はなマル』な純平でした。
又幼稚園でも声かけ頂ければ、本人も喜ぶ事と思います。
次はうさぎ組最後の授業参観。
金曜日には、どんな驚きと感動が待っているのか!? 楽しみにしております。

理事長注:
誕生会の日、一日はなマルの純平さん。
こういうお便りを頂くと、全ての先生が回覧し、一緒に喜びや悩み等を共有します。
今回も、純平さんに、「お兄ちゃんになったね」という多くの先生からの声かけがありました。
家族の方と共に喜びたく思います。

平成22年2月
芽生えでの恥ずかしがり屋から大きく成長
年少きりん組 西尾美和

奥野先生・清水先生
先日はとても素敵な誕生会、ありがとうございました。
誕生会が近づくにつれ、「匠史のおうちは上町やなぁ」「手、ペッタンしたよ」と、喜んで話してくれました。(理事長注:お祝いの誕生カードに手型を押します)
芽生え教室の時の 糊を指に付けたくない 挨拶が恥ずかしくて出来ない 匠史が、
一回りも二回りも大きく成長したなぁと感じました。
今では、おもちゃのミニピアノに楽譜を開いて先生の真似をしたり、友達のバスの行方が気になったり、安松幼稚園が大好きになりました。
年少児として残り2ヶ月、“賞”のシールを励みにしているので、風邪をひかずに通わせたいです。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

理事長注:
匠史さん、大きく成長しました。
今、入園前で色々と心配されているお母さん。
このお便りにあるように、ちっとも心配はいりませんよ。
ドーンと構えて、送り出して下さいね。
安松幼稚園では、すべての先生で一人のお子さんを見守りますから、どうぞ安心なさって下さい。