お母さんからのお便り
安松幼稚園の雰囲気が
よくおわかりいただけると思います
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記事カテゴリ:さりげない優しさ・情緒が育ち
当たり前の事を 幼児がサラッと
普通にできるという事に心が温かくなって
安松幼稚園先生方
いつも蓮音がお世話になっております。
幼稚園でとても素敵な出来事があったので、是非とも先生方にお伝えしたく筆を執りました。
昨日体操教室の見学のため運動場の椅子に座って見学していたところ、どこからかボールが1個ころがってきました。周りを見ると誰も取りに来ないので、私が持っていたら遠慮して取りに来られないのでは…と思い、そのまましばらく置いておきました。
10分ほどしてから体操教室で縄跳びをしながらトラックを走るので、そのボールで転んでは危ないと思い、ボールが入っているカゴの中に片付けようと私が持っていこうとしたら、一人の男の子が「僕が持っていきます」と言って、片付けてくれました。
何気ない事ですが、自分が遊んでいたボールでないのにさっと片づけてくれた事に、私はすごく感心しました。黄色の名札だったので年中さんですが、まだ4,5歳なのにすごいなぁと思いました。
さわやかな気持ちのままふと周りを見回すと、今度は違う子が、少し遠くに投げたボールが、走ってきた子に少しかすってしまったのです。すると投げた子が、当たった子の元へ行ってケガがないか確かめ、それから「ごめんね」と、謝っていました。もちろん謝る事は当たり前なのですが、少しかすっただけだったので、遠くから「ごめんね」と言う事もできたのに、わざわざその子の元に向かって謝ると同時に、身体に不調がないか気に掛けていた事にまた感心しました。
今時、当たり前の事を、幼児がサラッと普通にできるという事に心が温かくなりました。
この二人の子供は、親御さんの育て方はもちろん素晴らしいのでしょうが、何よりも安松幼稚園の先生方の教えがそのまま表現されているのではないでしょうか。
うちはもうすぐ卒園しますが、改めて安松幼稚園で3年間過ごせた事を深く感謝いたします。ありがとうございます。
まだまだ寒い日が続きますが、先生方には風邪などひかれない様ご自愛下さい。
卒園まであと少しですが、何卒宜しくお願い致します。
追伸:
蓮音は、大人に対し、すごく丁寧な言葉遣いでお話をします。
いつも褒めてもらいますが、これも安松幼稚園の教育のおかげだと思っております。
幼稚園を決める時に、藤本先生に対応して頂いた事は、私にとって宝となりました。この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
理事長注:
とてもうれしいお便りでした。
このお便りを拝見し、次のことを思い出しました。
岸和田市の総合体育館武道場で、幼児から小学生クラスの空手の試合があった際、A幼稚園の子供が、脱ぎ散らかっている靴の整理をしてくれたことに主催者の一人の方が驚いたという記事が
HP http://www.imai-kyoikukai.or.jp/cases/index.html に掲載されていました。
その中の A幼稚園の教育方針に関する一般の方からのご感想 を是非クリック下さい。
実はそのA幼稚園が、安松幼稚園であるとの連絡を頂きました。
併せてお読みください。
美しいものを美しいと感じる心が育ち
いつもお世話になっております。
昨日は素敵なひな祭りを、ありがとうございました。
子供たちと歌える喜びを感じながら、楽しい時間を過ごさせて頂けました。藤本先生からお褒めの言葉も頂き、ありがとうございました。
お母さんコーラスが歌っている最中、舞台上から娘の○○が涙を流しているのが見えました。そして歌い終えると、服で涙を拭い、優しい顔でうなずいてくれたのです。
私は最高の幸せに包まれました。
帰宅後もすぐに、「ママ達、良かったよ! 感動して涙が出たの」と言ってくれました。これはコーラスの場を与えて下さっている安松幼稚園のおかげで有りますが。
この感性・情緒が得られたのは、やはり先生方が日々娘たちの成長を見守り、ご指導いただいているからこそだと思います。
少しの事でも見逃さず、お褒め頂いたり、ご指導いただける。そんな安松幼稚園で育てて頂けているからこそ、美しいものを美しいと感じる。人の気持ちに寄り添える。そして感動の涙を流せる。そんな素敵な人として、一歩ずつ成長しているのだと、改めて実感させて頂けました。
娘だけではなく、全ての子供達がキラキラと輝かしい笑顔で、イキイキと過ごせている様子を本当に感謝しております。
この一年 思いやる心が育ち
ここは本当に幼稚園なのかと驚き
上木原先生
いつもお世話になっております。
海音から幼稚園の話を聞く度に手紙を書こうと思いながら、もう2月になってしまいました。あっという間の一年でした。あともう少しありますが…
この一年で海音の心が、特に“思いやる心”が成長したと感じております。
音楽会では、お母さんコーラスの歌に涙し、私に話してきました。
「何故かわからないけど、涙が出るねん。」
もともと涙もろい子なのですが、震災の話を先生から聞いた時も、泣いてしまったと話しにきました。
作品展の作品を作っている頃には、ポケットのハンカチを真っ黒にして帰ってきました。いつもハンカチがほぼ使われていない(笑)状態でキレイに折られて帰ってくるので、「今日は一生懸命色塗りしたんやね!」と聞くと、「違うねん! お友達の顔が汚れてて、ハンカチで拭いてあげてん。」と。それも当たり前かの様にサラッと話した息子に、ぐっと胸が熱くなってしまいました。
先日の参観では「緊張する!」と言っていた息子も、近づくにつれて「楽しみや!」と言うようになり、参観では素晴らしい歌列車に感動しました。子供達の素敵なあの緊張感、ここは本当に幼稚園なのかと驚きました。(理事長注:緊張の中にも笑いや楽しみが、笑いの中にも緊張感のある授業、これが最高の授業なのです!!)
緊張しいの息子ですが、一つ一つ達成している顔は、照れながらも誇らしげに見えました。
話が長くなってしまいますが、ここ最近、大の苦手だった縄跳びが、「楽しい!」と言うようになりました。幼稚園生活の中で、唯一弱音を吐いたのが縄跳びです。家でも嫌々練習し、「僕、縄跳び苦手やねん…」と、顔を曇らせて言ってました。それから家では、あえて練習させず、一か月ほど経つとキラキラ顔を輝かせて、片足跳びを、左右初めて跳んでいるところを見せてくれました。
「縄跳び、楽しい!!」と聞くこともでき、これはあの負荷を乗り越えたんだな……と、感じました。しかし次は後ろ跳びの壁が立ちふさがり、今まさに、泣きながらですが、乗り越えようと努力しているところです。(理事長注:素敵ですね!! 子供の成長は、否、人の成長は、かけられた負荷を乗り越えようと努力するところから生まれるのです)
長くなってしまい申し訳ございません。
この一年の息子の成長を、とてもうれしく思っております。
上木原先生の笑顔いっぱいの楽しい授業、時にピシッとした厳しい表情、集中する時はする!遊ぶ時は遊ぶ! メリハリのある生活が送れているなと感じています。
年中でのこの一年間、ご指導いただき、感謝でいっぱいです。
残りわずかですが、どうぞよろしくお願い致します。
幼稚園児にここまで情緒が育つものかと
―― 子供が大人より五感で春を感じ うぐいすを見て
俳句を詠む姿は まるで長老のようで
本当に幼稚園児かと思うぐらいでした ――
日根野谷先生へ
いつも心之助がお世話になっております。
過日、子供が幼稚園のバス停に行く途中の公園で、ふと立ち止まり遠くの木を見上げていたので、どうしたのか聞くと、「きれ~い! 白いお花が咲いたね。昨日は咲いてなかったのに。暖かくなってきたからお花が咲いたんだね」と。
私はいつも急ぎ足で、全く目にも留まっていなかった木に、白い木蓮の花がたくさん咲いていました。そして少し歩き始めると、近くの木にうぐいすが三羽止まり、私が「あ、うぐいす」と言うと、心之助が大きな声で
「うぐいすや ちょいと来るにも 親子連れ」と俳句を詠んで、
「ママ、春が来たね~。気持ち良いね~。」と言って、軽やかな足取りでバス停に向かいました。
朝の小さな一コマなのですが、子供が大人より五感で春を感じ、うぐいすを見て俳句を詠む姿は、まるで長老のようで、本当に幼稚園児かと思うぐらいでした。(笑)
まだ5歳少しの子供が、これだけの感性と表現が身に付いて育ってくれている事を嬉しく、俳句を幼稚園で取り入れてくれる事は、知識として学ぶという事だけではなく、感性・情緒をも磨き育ててくれているんだなと。
家ではなかなか学べない事を教えて下さる安松幼稚園、その先生方の熱心なご指導に、改めて感謝しました。
まだ日はありますが、日根野谷先生、本当に1年間有り難うございました。
年中になりたての心之助は、先生も覚えて下さっていた様に、りす組の時のことばかり言って、ゆり組に馴染めず寂しい気持ちが強かったのですが、明るく元気いっぱいの日根野谷先生のクラスだけに、気がつくと自然にお友達ができ、今ではゆり組が大好きだと言っています。
日根野谷先生には、心之助がなかなか上手に言えなかったサ行の発音を、一生懸命サポートし正して下さったり、左利きで字だけは右で書けるようにお願いしていた事を、幼稚園でもちゃんと見て下さったお蔭で、一つずつ克服する事が出来ました。
お箸も持ち方の事も気にして下さり、感謝しています。
ゆり組になり、母親代わりとなり心之助をここまで成長させて下さった日根野谷先生、本当に有り難うございました。
あと少しでゆり組を終えるのは寂しい気持ちではありますが、憧れの年長さんになれる事を楽しみにしている心之助を頼もしく思っております。
この一年間心之助に携わって下さった諸先生方、本当に有り難うございました。
これからも何卒宜しくお願い致します。
理事長注:
安松幼稚園は、次の世代の子供たちに日本の文化を伝えることが、学校の使命だと思っています。その意味からも、カリキュラムに俳句指導を組み入れていますが、子供にとっては、とてもリズムのよい5・7・5調は、歌のように簡単に覚えてしまうのです。もちろんその意味・状況を理解し、まさにお母さんがおっしゃるように、「子供が大人より五感で春を感じ、うぐいすを見て俳句を詠む姿は、まるで長老のようで、本当に幼稚園児かと思うぐらいでした」となるのです。
安松幼稚園の教育を一言でいうなら、情緒教育と言い換える事が出来ます。私達大人も、子供に負けないように、感性・情緒を磨かねばなりませんね(笑)
最後に、子供の発達段階を考えるとき、赤ちゃんが自然と言葉を覚えるように、俳句の学びは、年齢を重ねた大人より、子供にとっていとも簡単であるという事を申し添えます。
3歳児でも俳句に感性が動かされ
川口先生
最近、よく口にする言葉があります。“うぐいす”です。
幼稚園の俳句で覚えてきた 「うぐいすや ちょいと来るにも 親子連れ」 の時に説明してもらった“うぐいす”が興味深かったのか、テレビや本などで“うぐいす”を探したり、探し当てては「ここにいる」と、知らせてくれます。
今までの俳句の中で一番興味深かったのか、「ホー ホケキョ」と言ったり、姉妹で「これ?」と、言いながら鳥の本を見ています。
幼稚園で教えてもらった事を一つずつ覚え、私たちに教えてくれるって、嬉しい事です。
私も、初めて知った俳句でした。
理事長注:
一つ前の浅井さんの項で記したように、幼稚園児にとっては、俳句は、赤ちゃんが言葉を覚えるのと同じように導入してやりさえすれば、簡単に記憶しその句の意味する情緒まで理解し、身に付けるのです。今日のお便りは、年少3歳児のお母さんですが、正にそのことを物語っています。
3月11日の震災の話を幼稚園で聞いた日
お仏壇に長く手を あわせていました
奥本先生、藤本先生
おはようございます。
縄跳びの写真、ありがとうございました。
この土・日も、“あやとび”の練習をたくさんしていました。でもなかなか……
3月11日の晩ご飯の時「今日は、仏壇にご飯、僕があげる」と言って、いつもよりなが~くなが~く、手をあわせていました。
私が“ありがとう”と言うと、「今日、幼稚園で3/11の地震について教えてもらったもん!」と、言っていました。
又その日は、家では食べようとしなかったトマトも、頑張って食べていました。
お手伝いもしてくれました。
靴ならべ、洗濯物たたみ、部屋のかたづけ、食器はこび、たくさんお手伝いをしてくれました。
この週末は、“幸せだなぁ~”と、とても嬉しかったので、このお手紙を書きました。
理事長注:
洋くんの優しさを感じる事の出来るとても嬉しいお便りです。地震の話を聞き、被災地で亡くなった方・多くの被害にあわれた方に思いを馳せる事が出来るようになったのでしょう。
私も、その日はお仏壇に、新たな気持ちで、手をあわせました。日本中で、多くの方がそうされたと思います。
被災地の復興を心から願うと共に、洋くんの心の成長をとても嬉しく思います。