理事長エッセイ
先生の熱意と指導力が安松幼稚園の誇り
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子供の立っている姿に 感動して 涙したのは初めてです
― 6/23安松幼稚園の音楽会 参観の 山下幸一先生の
ご感想 並びに その後の 7/13勉強会について ―
ご感想 並びに その後の 7/13勉強会について ―
Ⅰ.はじめに
6月23日(木)に行われた園内お楽しみ音楽会に、幼児活動研究会から山下幸一先生(注:全国各地の幼稚園,保育所,子ども園で山下教育学を指導・実践されています。そして、安松幼稚園に対しても、色々な情報・ご指導を頂いています。)が、東京発関西空港9時着の飛行機で、参観にお見えになりました。
3歳児が、入園2カ月半でしっかりと集中し楽しそうに歌っている姿に、また年長児の最高レベルの歌に、非常に感動され、その後、全社員に感想文を回されました。それと共に、直接に経営されている園の先生に対し、「安松幼稚園の見学・参観に行き、勉強会に参加させてもらうように」との指示を出されました。
そして7月13日(水)に、北は札幌、南は鹿児島など日本各地から10名の先生が参観・勉強にお越しになりました。
今回の稿では、それらについての内容を紹介したく思います。
Ⅱ.6月23日の音楽会を参観された際の山下先生のご感想など
●社内の先生や従業員約500名に回された文章です
幼児教育日本一は 安松幼稚園
山下 幸一
大阪府泉佐野市 安松幼稚園の歌唱発表会に行ってきました。(会場…幼稚園ホール)
衝撃でした。3歳児が4月入園してから6月のこの時期に、集中していました。立派に歌っていました。年長児は、今までの高千穂(理事長注:山下先生が経営なさっている鹿児島の幼稚園です)の最高レベルの歌を、すでに6月に歌っていました。
今まで、歌の日本一、もちろん幼児教育日本一は、高千穂と信じていました。
安松の子供達・先生を見て、残念ですが、上には上があることに気づかされました。
年長児がステージに並んで立っている姿、まだ歌う前です。
何と言っていいのか、一人ひとりの子供達の表情は、「さあ、歌うぞ、お父さんお母さん聴いてください」と心で叫んでいました。笑顔で輝いていました。涙が頬を伝わりました。子供の立っている姿に感動して涙したのは初めてです。
安松幼稚園の歌の指導では、子供の表情をとても大切にしています。年長の歌声は、声の質、表情共に最高レベルです。3月までにさらに進化します。
歌詞の意味を理解し、曲をイメージして歌っています。驚くべきことです。
頭声発声も良い声ですが、地声の高音も美しい。頭声発声の子と、高い音も地声で出せる子との混合で歌っていました。素晴らしい の一言です。
発声練習は、「大きな声で」と担任は指導していますが、年中から年長の子供で、怒鳴るような子は一人もいません。奇跡です。
大きな声、しっかりした声で、しかもきれいな声、私たちの課題です。
フィナーレは、年長全員で「花」(沖縄の歌)。
優しさと力強さ、子供達の表情、声、これほど大きな感動は、山下教育学以上です。
体育では、開脚跳び(縦)8段、マラソン8Km、50m走では8秒台で走る子が何人か出るとのこと。
読みは、論語・俳句・詩歌などです。
ホームページで安松幼稚園を検索してください。
安松幼稚園の担任の先生は、「情熱」の人です。担任のその指導する姿は圧倒的な感動です。
※ぜひ夏休み前に、各法人、施設、代表1名見学に行け。山下教育学に大きな刺激を与える。
※安井理事長先生は、日本の伝統・日本の文化をとても大切なものとして子供たちに伝えています。基本的には山下と同じです。
理事長注:以上は、山下先生が安松幼稚園の音楽会を参観され、経営されている幼児活動研究会の先生・社員500名に対して、山下先生自身が書かれた感想文です。
●6月23日の音楽会を参観された後に、山下先生から安松幼稚園 安井宛ての お手紙です
右のお手紙や、社内に回された上記の文に、「この仕事を始めて44年、
大きな衝撃の一日でした」とありますように、遠い所からお越し頂き安松幼稚園を参観いただいて、ありがとうございました。
今後とも幼児教育に携わる者同士、御指導頂くと共に、切磋琢磨していきたいと思います。
過分のお手紙を頂きました。
またのお越しを、お待ちしております。
Ⅲ.7月13日に全国から10人の先生がお越しになり 参観・勉強会を持ちました
北は札幌、東京、北陸、東海、京都、南は鹿児島(上記の高千穂幼稚園)など、日本各地から幼児教育に携わる先生10名がお越しになり、安松幼稚園の授業を参観され、その後勉強会を約2時間もちました。
●参観(通常の授業日でしたので、次のようなプログラムでした)
①
年長3クラスによる音楽会の合唱曲「花」
②
年長1クラスの音楽会における合唱
③
年少1クラスの総合的な授業(歌唱の準備のためのお口のストレッチ・ストップモーションを、歌舞伎の型を利用して行う。先生との会話、言語発表などを通しての躾の一環など、さらに歌唱・合唱など多岐にわたる。
とくに3歳児においては、先生の真似をさせるということが躾そのものであり、楽しく遊んでいる中に、歌唱指導における脱力・表情・表現に結びつく要素が含まれている。)④
年長児全体に対する歌唱「春よ、来い(松任谷由実)」の導入、子供への実際の指導過程をご覧頂きました。
その様子を下に掲げますが、写真館 お部屋での子ども達の表情2にも掲載しています。
● 上記 ①②④ の歌唱指導について
ホールでの年長児の歌声に、感動の涙が、参観の先生たちの頬を濡らせました。
また先生の指揮にも、心が大きく動かされたとのことでした。
そこで勉強会に先立って、「安松幼稚園の教育は、情緒教育そのものである」こと。野に咲く一輪のスミレを見て美しいと感じる心・
きれいな詩歌を聴けば、自然と涙がこぼれるような情感 そういう美的感受性・美的情緒を育みたいと思っていること。
そして「幼児教育においては、一に先生の情熱が重要であり 二に先生の指導力が求められる」という観点から、音楽会における当園の先生の指導について話しました。
●③年少1クラスの総合的な授業について
参観の先生方にも参加いただいて、楽しい授業となりました。その風景をご覧ください。
●授業参観後の勉強会
勉強会には、安松幼稚園から3名の先生も参加し、最初はこちらから色々とお話しし、その後、各地から参加の先生方の質問に応えるという形で、2時間を超える密度の濃いものとなりました。
教育全般についての考え方、国語教育の大切さ、歌唱指導等について話しました。
とくに歌唱指導については、表情・表現の大切さ、アタック、押す 等々について。そしてこれらが脱力につながり、伸びる綺麗な声の源となり、声もピタッとそろい、響きも良くなること等について、より具体的な指導法をお伝えしました。
その後、平生の指導での悩みにお答えしました。
●7月13日の勉強会の後 いただいたお手紙を数点紹介します
Ⅳ.最後に
幼児活動研究会の山下先生は、学習塾も含めますと、全国で10園ほどの幼稚園・保育所を経営され、また全国4,000を超える幼稚園・保育所の相談にのっておられます。
そういう方から、上記のような高い評価を受けましたこと、素直に嬉しく思うと共に、さらに研鑽を重ね、安松幼稚園の全職員の指導力を高めていきたいと改めて思う機会となりました。ありがとうございました。
指導力は、ある程度の経験と研鑽の期間が必要となります。しかしながら、子供に対する熱い想い・情熱は、新任一年目からでも先輩に負けずに持つことが出来る。そしてその熱意があれば、指導力も、経験を重ねるに従い必ず高まることでしょう。その意味において、先生の熱意・情熱は、何ものにもまして優先されるべき第一に重要な項目なのです。
上記の思いの基、これからも全職員 心一つに 励んでいきたく思います。
学校は教師力で決まる
教師力とは 先生の熱意と指導力
それが安松幼稚園の誇り