理事長エッセイ

先生の熱意と指導力が安松幼稚園の誇り

令和7年2月20日
理事長 安井俊明
泉の森ホールコンサートに寄せて
安松幼稚園における歌唱指導
   ――日本の文化を
     次代を担う子供達に伝えることこそ
     幼稚園の使命 ――

 今年度は安松幼稚園創立76周年にあたります。
安松幼稚園では、日本の文化を、次代を担う子供達に伝えることが学校の大きな責務の一つだと考えています。
昭和24年(1949年)の大阪府への安松幼稚園の設立認可申請書(初代代表:安井玄龍氏による)には、「心身共に健全なる幼児の育成に努め、以て文化日本の建設に九牛の一毛にてもお役に立つべく決心した次第です」と記されています。
当時の時代背景に思いを致す時、戦争に敗れた日本の復興は幼児教育から始まると考え、子供達に日本の文化を伝えることの重要さが記され、幼稚園設立に向けての熱い想いが伝わってきます。
 その為には、一国の文化はその国の国語に集約されると考える時、子供達に綺麗な日本語に触れさせたいという思いが募ってきます。
 その際、幼稚園における有効な教材の一つとして思いつくのは、綺麗な日本語で書かれた詩からなる唱歌・童謡です。唱歌・童謡を通じて、子供達は、北原白秋 西城八十  野口雨情などの格調高い日本語の詩に、歌う楽しみを通じながら触れることができる。これがまさに唱歌・童謡です。
 こういうことを背景に、創立当時から歌唱指導を大切にしてきました。この精神が今年で47回になる園内お楽しみ音楽会や13回になる泉の森コンサートに繋がっています。
現在は、唱歌 童謡 わらべ歌 民謡の他に、世界で日本の文化と認知されているアニメにおけるジブリ音楽またそれ以外の大曲にも取り組んでいます。